資金計画
新築で予算オーバーしたときに削るところ5選!削ってはいけないポイントもご紹介
2024.10.17 Thu
- Category
- 資金計画
目次
新築を注文住宅で建てる場合、予算をかければ理想のマイホームを建てることができますが、希望を叶えていくとどんどん高くなってしまい、予算をオーバーしてしまうことも珍しくありません。予算がオーバーした場合に削ってもいいところと削ってはいけないところについて解説します。
優先順位を決めていない
新築を注文住宅で建てる時、自由度が高いため選択できるポイントがたくさんあります。土地・間取り・住宅設備など、全てに家族の希望を盛り込んでいくと予算オーバーの原因となります。
具体的に家づくりを始める前に、家族で話し合い、叶えたいことの優先順位を決めておくことが大切です。
また住宅会社側から勧められるがままに、決めていく場合もあとから自分の希望を盛り込むと予算がオーバーすることもあるので、小さな積み重ねが予算を圧迫することを念頭において、初めに叶えたいことから予算をとっておくようにしましょう。
土地と建物の費用配分が不十分
建物の予算を考えずに希望の場所だからと無理して予定より高額の土地を購入してしまうと、建物に予算が残らず予算をオーバーし、希望を叶える余裕がない注文住宅になってしまいます。
初めに希望エリアの相場や、自分が叶えたい家の坪数などおおよそかかる予算を計算して、予算内で土地を選びましょう。
また、住宅に予算をかけるために、日常生活が不便に思うような安い土地を購入しても、何十年も住み続ける場所になるため、あとあと後悔が残ります。土地も建物も絶対に譲れないポイントを叶えるためにかかる予算は残し、バランス良く配分をしましょう。
必要な費用を把握していない
新築を建てる時、住宅にかかる予算だけに目がいってしまいますが、住宅を建てるためにかかる付帯工事費や、土地や住宅を購入するためにかかる諸費用などがあります。付帯工事費は総額費用の20%、諸費用は新築の場合3%〜5%ぐらいかかるのが一般的です。
新築で予算オーバーした時に削るところ5選!
1.土地にかかる費用を削る
土地はエリアによって価格差が大きいため、費用を抑えるにはこだわりすぎないということです。希望エリアを絞りすぎてしまうと、そのエリア内だけで判断してしまいます。
エリアを広げることで、条件にあった安価な土地を見つけることができるかもしれません。また多少条件が悪い場合でも、建物を工夫することで解消できることもあります。
2.延床面積を削る
新築を建てる時、当たり前ですが建物を小さくすることで大きく予算を削減することができます。
何となくのイメージで個室を6帖以上で考えたりしますが、最近の子供部屋は4.5帖ぐらいの大きさも多く、本当にそこまでの広さが必要かを見直すことで、削ることができます。また廊下や収納など、間取りを工夫することで延床面積を減らしたとしても、生活が不便になるほどではないところも多いはずです。
ランドリースペースがあれば、ベランダは削ることもできますし、一つ一つを精査していくことで希望を削るのではなく、余分なものを減らすことができます。
3.窓やドアを減らして削る
窓やドアを減らすと材料費と施工費も削減することができます。また既製品ではないものや、標準仕様ではないような大開口の窓やオリジナルのものはコストがかかります。また窓やドアそのものが本当にその部分に必要なのか、設置したものの一度も開けることのない窓になることも。
ドアは減らすだけでなく、引き戸を開き戸に変えるだけでもコストダウンにつながる場合があります。
4.部屋数削る
部屋の数だけドアや窓も増えます。なんとなく部屋を作りがちですが、本当に必要な部屋数なのか考えることが重要です。
収納スペースを1箇所にまとめたり、間仕切りで分けるなど部屋の目的を決めて必要な部屋数だけにしましょう。
新築で削ると後悔しやすいところ
住宅性能
住宅の性能は快適に過ごせない家となり、住み心地が悪くなります。また、不安を抱えて暮らすことになるため削らない方が良い部分です。
たとえば断熱性を削れば、建築費用は安くなりますが、冷暖房をたくさん使うことになり光熱費が上がります。あとあと後悔しないためにしっかりと快適に過ごせる家にするために必要なお金はかけましょう。
外壁・屋根
外壁や屋根は家を守る大切な部分です。安いものを使うとメンテナンスにお金がかかってしまいます。
外壁や屋根は初期費用としてお金がかかっても丈夫で長持ちするメンテナンスフリーの資材を採用することでトータルコストを抑えることができます。
こだわりたい部分
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
注文住宅を新築で建てることの醍醐味はこだわりを盛り込むことができるところなので、優先度の高いこだわりの部分にはしっかりと予算をかけて後悔のない家づくりをしましょう。
外構
外構は必要以上に削ると長く暮らしていく上でストレスを感じてしまうところです。必要台数分の駐車場、隣との境界部分となるフェンス、また外から丸見えになってしまうような庭だったりすると、日常生活で気を抜けなくなってしまいますので、しっかりとセキュリティー面やプライバシーは守れるように考えた外構づくりをしておきましょう。
この記事のまとめ
予算オーバーを未然に防ぎ、希望を叶えた家づくりを
新築で注文住宅を建てる時、予算オーバーにならないように無駄を省きながらも、希望を叶える家づくりをすることは可能です。削るところが可能な部分と絶対に削ってはいけないところをしっかりと理解し、優先順位の高い部分から予算を配分し、本当に必要なのかをしっかりと考えながら進めることで予算オーバーを未然に防ぐことができます。